幾たび 行く旅

アマンジウォ ガーデンスイート

[Data]
Date: Jan.3.2016
Room: Garden Suite
Booking: Hotel Website Amamjiwo

2016年のお正月は、ついに念願のアマンリゾートを訪れます。
ロケーションはいろいろ悩みましたが、一人旅ならビーチよりは神秘的なところをと思い、ジャワ島の山奥にあるAmanjiwoをチョイスしました。結論から言うと聞きしにも過ぎるその圧倒的な非日常空間!なかなかBlogではお伝えしきれませんが、ご紹介したいと思います。

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ジャカルタからガルーダインドネシアの国内線でひとっ飛び、ジョグジャカルタはアジスチプト空港に降り立ちました。お天気は快晴で、初のアマンリゾートに向けて胸が膨らみます。ボーディングブリッジはつけられなかったのですが、タラップを降りると、早速プラカードを持った中年男性の方が出迎えてくれます。出発ラウンジになっている部屋に通され(日本だとありえない(笑))、しばらくすると車に案内していただきました。荷物を自分でP/Uする必要がないというのも、いろいろな方の宿泊記を読んだ通りです!

さて、ここジョグジャカルタの市街地からAmanjiwoまでは、50km近い道のりです。高速道路はなく、送迎車でも1時間半近くかかってしまいます。イメージだと関西空港から京都くらいまででしょうか。特急はるかの料金が宿泊費に含まれていると思うと、意外にお得です(笑)

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途中、少し居眠りもしながら車に揺られることおよそ2時間(途中渋滞もあり)、目の前にまるい建物、そうAmanjiwoの本館が現れました。木立の中に突然ドドン!と現れる感じ、相当な存在感です。よく見ると、廊下の向こうにボロブドゥール遺跡が見えるというニクい演出。

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車を降りると、ロビーに向かう途中に花のシャワーでお出迎え。そのまま案内係の方、そして総支配人にもご挨拶をいただき、滞在中のアレンジをお願いしました。スパの予約、朝のボロヴドゥールツアーの予約、そしてレイトチェックアウトまで快く応じていただき、滞在の準備は万端です。

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満を持してお部屋に案内していただきます。今回はホテル内でも一番ベーシックなGarden Suiteタイプにしました(というかお財布の面からそれで精一杯です)が、それでも十分すぎるほどの広さ。デスク周りも広々ですが、ここで仕事をする気にはなかなかなりません(笑)
野外にラウンジャーと東屋まであって、スペースを持て余してしまうくらいです。

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バスタブも屋外に当たる部分にあるのですが、これはなんだか清潔感に乏しいような気がしてしまい…結局使うことはありませんでした。ちなみに室内にもシャワーブースがあるので、それで間に合います。アメニティがディスペンサータイプなのは、環境への配慮ですね!こういったあたりが質素なのは、逆に好感です。

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ミニバーはComplimentaryではなかったのですが、充実の品揃え。ウェルカムフルーツのマンゴスチンが、初めて食べたのですがドハマりしてしまいました!そのほか、デスクに絵具が備えてあり、田園風景をスケッチすることができるようになっています。なんて高尚な!そんな絵心がないので使いこなせません…

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DNDのサインは、謎の(?)お面。これをヴィラの入り口にあるフックに掛けておくと、プライバシーが確保できます。最も、この設えなので虫なんかは入り放題ですが(笑)

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夕方、おやつ的なものの振る舞いがあるということで、本館に行ってみます。地元のおばあさん風の方が石でゴリゴリと薬草チックなものを挽き、それを使って抽出したお茶と、粽のような小さいお菓子をもらいました。美味しいかというと何とも…ですが、地域に溶け込んでいくような感じがしました。

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1月ですが赤道に近いインドネシアなので、プールも全然アリです!昼と夜とで違った趣を楽しめます。プールサイドでもドリンクや軽食が提供されているようです。ここでまったり読書なんて、ちょっと欧米人のバカンスに足を踏み入れた気がします←俄か丸出し

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そうこうしているうちに日も暮れてきたので、晩御飯はルームサービスで頂きます。サテとなんとかゴレンを。これが旨いんですわ!ちなみにルームサービスは例の東屋の下にセットされます。こういうときは虫よけが欠かせませんが、それでもハエが飛んできちゃいます。まぁ、しょうがないですね!人間様の都合だけではいかないものです。

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食事の間にターンダウンもお願いしました。密かに補充されたマンゴスチンをまた1つ2つと食べてしまいます。この完熟したプリプリの果実がなんともいえないのです…
さて、明日は夜明け前にボロブドゥールに向けて出発しなければならないので、早めに床に就くこととします。

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翌朝は4時前に起床。今日この回のツアーに参加するのは私だけだったようで、クロワッサンと紅茶の簡単な食事を済ませるとスタッフさんと2人で出発になりました。ボロブドゥールまでは車で数分の距離。到着すると、他の宿泊施設からもご来光ツアーの観光客が集まっているようで、だんだんと賑わってきます。

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ボロブドゥールの頂上エリアまでは、20分くらいでしょうか。階段を上り続けて、少し汗ばむくらいで気持ち良いです。上につくと100人以上の観光客が、いまかいまかと日の出を待ち望んでいます。Amanjiwoがあるエリアを見下ろすと、朝もやがかかってこれも十分に幻想的です。

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そして来ました!ついにこの瞬間。一斉にシャッターの放列が切られます。思わず息をのむような美しさ。太陽が目に見える速さで動いていることが感じられるのもおもしろいものです。早起きした甲斐がありました。
このあと、例によって、あしかがフラワーパークの出口並みに、お土産を売る人たちの客引きが出口で待っていたのですが、足早にやり過ごして再びスタッフさんと合流。カタコトの日本語で「カンドウシタ?」と聞いてくるあたりがおちゃめです。

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Amanjiwoに戻ると、朝早くから運動したのでお腹がすきました。どうやら今回の宿泊料金は1泊朝食だったようで、本館のダイニングスペースの席に着きます。はて、何が来るのかしら?と思うと、何と、メニューに書いてあるすべてのものが頼み放題とのこと。なんて太っ腹!
ということで、オムレツとフルーツ盛り合わせを頼みました。特にこのフルーツが、どれも完熟してあまあま~~。果物好きにはたまりません!南国万歳!

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部屋に戻って少しうたた寝をして、少し館内を散歩しました。そうして10時頃、アマンに来たらこれも外せないといろいろなBlogに書いてあるスパに向かいます。スパメニューは予約の段階からメールで送られてきており、じっくり検討した結果、男性向けのインドネシア伝統マッサージのようなコースを選択しました。マッサージ、フラワーバス(1人でこっ恥ずかしい限りですが)などなど、2時間弱の盛沢山の内容で、もはやすっかり体も緩みきってしまいます。気付けば「アマン時間」の中にいるような感覚です。

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しかーし、時の流れは速いもので、最後のランチの時間。オーソドックスなナシゴレンですが、やっぱり旨い!何から何まで大満足のAmanjiwoでの滞在を締めくくってくれました。

14時頃に、再びアジスチプト空港に向けて、送迎車でAmanjiwoを後にします。最後は総支配人もお見送りに来てくださり、滞在の感想などいろいろとお話しすることができました。やはり1泊で来るものではないということは、最初から分かっていたこととはいえ、身をもって実感することに。いつかまた、十分な資金を蓄えて、1週間くらい逗留できるようになりたいと思います!

世界中に「アマンジャンキー」と呼ばれる顧客を有するアマンリゾート。その真髄を垣間見る今回の滞在でしたが、印象的だったのは次のようなことです。
・ハードにおいては、清掃やキッチンなど、余計なものがゲストの目に一切触れないような設計がなされている。
・ソフトにおいては、周囲との調和・世界観をとことん大事にし、割り切る部分は割り切る(アメニティ、虫etc.)。
おそらく、有名ブランドのシティホテルが全てにおいて95点を目指すものだとすれば、アマンはある部分では60点でも、ある部分では100点どころか120点を狙いにいくような、そんな思想なのではないかという気がします。ハマる人にはとことんハマる、だからこそマニアを超えてジャンキー=中毒者とまで言わしめるファンを獲得できているのではないでしょうか。

これは、頑張って世界中のアマンを制覇しないとですね!しっかり稼ごう!!

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