[Data]
Date: Jan.XX.2017
Room: Villa Bulan
Booking: Hotel Website
2017年1月20日、星野リゾートの最上級ブランド「星のや」が満を持して海外に進出しました。場所は高級リゾート地として名高いバリ島のウブドエリア。深い谷に緑が鬱蒼と茂る、神秘的なエリアです。早速お邪魔できる機会がありましたので、じっくり中を探検してみましょう!
[Data]
Date: Jan.XX.2017
Room: Villa Bulan
Booking: Hotel Website
2017年1月20日、星野リゾートの最上級ブランド「星のや」が満を持して海外に進出しました。場所は高級リゾート地として名高いバリ島のウブドエリア。深い谷に緑が鬱蒼と茂る、神秘的なエリアです。早速お邪魔できる機会がありましたので、じっくり中を探検してみましょう!
始まりはデンパサールのングラライ国際空港から。予約すると往路の片道送迎がついてきます。今回はジャカルタからの国内線だったのですが、ドライバーの方は国際線だと思っていたらしく、落ち合うのに相当な時間を要してしまいました。到着便名は伝えてあるのですが…幸先の悪いスタートで一抹の不安です。
車に揺られること約2時間、山深いウブドにある星のやバリに到着しました。ヒンズーの様式のエントランスが出迎えてくれて、テンション下がり気味でしたがワクワクしてきました!
フロントはオープンエアの空間にあります。目の前の東屋?みたいなところに通され、ウェルカムドリンクのもてなしです。グァバジュースはさっぱりとした味わい。
がしかし、ここからがまた(?)一悶着。一向に何も始まらないのです(笑)チェックインの手続き(といっても記帳のみですが)まで15分待たされる始末。実は、我々の部屋の清掃が終わっていないらしいのです(それもこちらから聞いて分かったこと)。夕方の17時前なのですが…
それならということで、気分を変えて館内を探索に出ます!このあたりでスムーズさを欠いているのは、オープン時期だから仕方ないですかね。そんな大らかな気分にさせてくれるのもバリ島の力。
フロントの付近には、東屋ともう1つ、能舞台のようなスペースもあります。伝統芸能の披露?と思いましたが、特にそういう催しもないようです。活用方法の考案はまだまだこれから?
ご覧のとおり、施設内には水の流れと高低差がふんだんにあり、谷の地形にあることが分かります。足腰が悪いとちょっとキツいかも。
谷の景色を望むこんな絶景スポットもありますよ!星のやのHPに書いてある「特等席」ですね。
この施設のシンボリックな存在でもある「カフェガゼボ」。空中に浮かんでいるような構造が特殊です。中はテーブル席とソファ席の2タイプがあります。これ、入ってみるとわかるのですが、格子は結構大きくて、簡単に物が落ちちゃいます。写真を撮るときはiPhoneの落下にご注意を…
カフェの近くにはバーカウンターがあり、ソフトドリンクのほか、ビールも常時飲み放題の太っ腹サービスです。ここでも頂けますし、ガゼボまでデリバリーしていただけます。1日中アルコールが飲めるというのは、ラグジュアリーリゾートの特権ですね!欲を言えばスパークリングワインなんぞも…
こちらはショップスペース。編みかご製品はこのあたりの特産のようです。星のやのマークでも入っていればなお良いのにな~と思いますが、いずれもびっくりするくらいリーズナブル。
さて、うろうろしているとようやく部屋の準備ができたようです!
部屋は運河プールを挟む形で、くしの歯のようにして並んでいます。プールサイドにもパブリックスペースが設えられていますが、この壁の装飾は息をのんでしまうような精緻さ。
今回の部屋は3つあるうちの「ヴィラ・ブラン」というタイプです。面積は208平米という破格の広さ、というかどこからどこまでが面積に算入されているのかもはやわかりません。呼び鈴はこじゃれていますが隣の部屋のと聞き分けるのは至難の業です(笑)
このタイプのヴィラの特徴は、2層構造になっていて、階下のブールサイドスペースからすぐにプールに入れるということ。ここだけでもくつろぐのには十分すぎるスペースです。トイレとシャワーが隣接しているあたりも抜かりありません。
対岸のヴィラとは向かい合わせなので、植栽があるとはいえお恥ずかしい姿を晒すことのないように配慮しましょう。隣人とお互いに少しずつ気を配りながら暮らしていくのも、バリニーズの精神ということです。
階上にもガゼボがもう1つあります。部屋の中にはベッドが2台しかありませんが、あちこちの大きなソファで寝れば軽く10人くらいは泊まれちゃいそう…
ようやく寝室です。こちらはどこの星のやでもおなじみのデュベタイプ。とはいえ海外ではなかなか経験できないレベルのふかふかなお布団です。
そしてここにも、枕元の木彫りの装飾は見事というほかありません。
カトラリー類も、基本的に必要なものはひとしきり揃っています。免税店でボトルワインを買い込んでくればよかったなと思ったんですが後の祭り。近隣に商店らしきものは見当たらなかったので、ステイを彩るアイテムはトランジットの際にでも買い込んでくるのがよさそうです。
バー状のチョコレート「Pod」がインドネシア産の素材を使ったもののようで大変おいしく、帰りの空港で大人買いしてしまいました。
シンクはダブルで広々!ボトルウォーターもしっかり用意されていて安心です。
地味に嬉しいのはトイレのウォシュレット。これがありがたいのなんの…バリ島の大自然を楽しみたい一方で普段の快適さは失いたくないという人間様の究極の我が儘も、星野リゾートなら叶えてくれます。
チェックインが遅かったので、あれこれと見て回っているうちに19:30の夕食が近づいてきました。しかし、レストランに直行する前に…
はい、例の無料ビール@カフェです。アペリティフってやつですね(貧乏根性が働いている)
レストランにやってきました。こちらもやはりオープンエアーですが、不思議なくらい虫はいません。
夕食のダイニングは120万ルピアのコース1本。日本の感覚ならそうでもないですが、インドネシアでこの値段は超高級料理です!ちなみにお隣はルームキー。
最初の3品。「レモングラスの香りをまとったアミューズ」「フォアグラの田楽仕立て こぶみかん風味のコンソメとともに」「お造りのアソートメント サンバルの香りとともに」。
インドネシアらしい香草の香りをまとった、日本料理の技法を凝らしたお料理が続きます。どれも見た目に美しく、ボリュームよりは目で食すほうに重点が置かれている印象です。
「ギンダラのスパイシーグリル 西京味噌風味」「湯葉とココナッツのスチーム」、そしていろいろなものが並んださながら八寸のような一品。バリ調の器に日本料理が盛り付けられているような雰囲気で、味はどれも確かです。
メインは「牛フィレ肉のステーキ バリ風コンディメント添え」、そして「ソトアヤムと餅」。後者はどっちもほぼ餅なのですが、国によって異なる2種類の餅を一皿に合わせることで、両国のフュージョンを表しているそうです。
デザートは2品供されます。1つめは「ほうじ茶のブランマンジェ」、そして最後に「軽いチーズのムースとフレッシュフルーツ カクテルスタイル」。後者は、チーズムースが出てきたあとに、目の前でフルーツなどを入れたカクテルをシェイクし、上からかけて完成という、目にも楽しい1品です。
ここまで、1つ1つは小さいながらも10品のコースとなり、思った以上にお腹いっぱいになりました。これくらい長くなると、サーブが間延びしないようにすることも大事ですね!混雑してくると大変そうですがぜひ頑張ってほしいところです。
どれもおいしいお料理で、ご馳走さまでした~
部屋に戻る道すがら、夜のプールも素敵な雰囲気です。24時間入り放題なので、ナイトプールも一興ですね。
そういえば、敷地外を散歩していると、ホタルが飛んでいるのも見えました。写真には収められませんでしたが、水がきれいな証拠です!「聖なる」という冠がつくこの地らしい光景に、しばし日常を忘れてしまいました。
長旅の疲れもあり、ぐっすりと休んで目覚めたら、朝食もダイニングでいただけます。和食、洋食、インドネシアンと3種類ありますが、今回はご当地の朝食にしてみました。内容はおかゆとさまざまなコンディメントの取り合わせ。すっぱいものから辛いものまでさまざまです。朝からエネルギー満タンになります。
この日は何をするでもなく、ゆっくりまったりと施設内で過ごして、お昼もルームサービスでいただきました。ミーゴレンなど、こちらはどれもボリューム満点で、想像以上にコスパGoodです。日本の資本だと、ひとつひとつの食事も安心していただけるのが何より。ついつい水のことなど海外特有の事情も頭から離れていってしまいます。
施設のご紹介はこんな感じですが、今回は行かなかったスパがあったり、夕方には強烈なスコールになって辺り一面水浸しになったりと、いろいろと見どころの多い環境、施設でした。この地の文化を楽しめるようなアクティビティ等は、オープン間もないこともあり、まだあまり作り込まれていないようでこれからの伸びしろに期待です。
それでも、全体的なハードはアマンなどに負けないハイクオリティになっていると思います。ぜひ、日本代表としてどんどんいい施設になっていってほしいですね。また遊びに来たいと思います。