幾たび 行く旅

NH801 NRT→SIN ファーストクラス

[Data]
Date: Jan.1.2016
Flight: NH801 (All Nippon Airways)
From: NRT, To: SIN
Ship: B777-300ER (JA734A)
Class: First (ANA First Square)

年末年始に少し長めの休みが取れたので、初のアマンリゾートをメインに、元日からインドネシアに行くことにしました。
往路便に選んだのは、2015年3月末より4クラス編成のB777-300ERが投入されているANAの801便。行きはNRT→SIN、帰りはJKT→HNDという経路でビジネスクラス航空券を予約。往路はアップグレードポイント16ptを消費してファーストクラスにアップグレードです。欧米線に比べると時間が短くて勿体ないですが、人生初のファーストクラスの旅を楽しみます!

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成田発にしたからには、旅のスタートはこちらから。ファーストクラスおよびダイヤモンド会員専用の「Z」カウンターです。(福岡発の国内線からの乗り継ぎですが、敢えて外に出てきました(笑))

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一瞬のうちに手続きが終わり、出国審査も終えてANA SUITE LOUNGEへ。ブースのつくりからしてANA LOUNGEとは雲泥の差です。

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元日ということもあり、食事もお正月料理がたくさん並んでいました。鴨の治部煮が美味しかったです。機内食もあるというのに、これだけバリエーションがあるとついつい食べ過ぎてしまいます。
マッサージチェアでリラックスしていると、そろそろ搭乗の時間です。

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本日の機材は、B777-300ERのJA734A。ニョキっと長い機体は欧米路線の長旅を想起させてくれますが、今日はちょっぴり短めのシンガポールまで。
搭乗開始とともに最優先で案内いただき、看板を見ながら左側のブリッジに進みます。既に優越感とワクワク感で床から5mmくらい浮いてしまいそう。

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座席は2Aです。8席しかない最上級の空間。とはいえ四方を壁に囲まれているので割とこぢんまりした印象です。
チーフパーサーさんにご挨拶いただき、ウェルカムのスパークリングワインを頂きながらテイクオフを待ちます。

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真のVIPではないのでいろいろといじくり回してしまいます。きっとCAさんには素性が手に取るようにわかるんでしょうね(笑)
アメニティはSamsoniteのポーチで提供。

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壁面にはタッチパネルやリモコンが収納されており、座席のリクライニングなどすべて電動で操作できます。

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そして驚くべきはソニーのヘッドフォン。侮るなかれ、ノイズキャンセリング機能は今までに体験したことないレベルの優れものでした。

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定刻の18:05になると機体はゆっくり動きだし、特段の遅れもなくシンガポールに向けてテイクオフ。
早めに巡航に移り、さっそくミールサービスが始まりました。元日ということもあり、和食はおせち料理の内容。限定だけに悩みましたが、当初から洋食と決めていたので、そちらでお願いします。

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といいつつ、最初のアミューズはお正月料理を散りばめた内容。お屠蘇をいただき、続けてANAファーストクラスの代名詞、クリュッグ・グランド・キュヴェとあわせていただきます。

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洋食にしたのは、ミシュラン2つ星の銀座「ESqUISSE」とのコラボレーションメニューを楽しむため。空の上で味わう最高の贅沢。期待に胸が膨らみます。チーフパーサーさんにお願いして、料理に合わせてワインペアリングを提案いただくことにしました。

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アペタイザーは「フランス産フォアグラと黒トリュフのテリーヌ」。一緒にいただくのはドイツの「Schloss Vollrads Riesling Qualitatswein Trocken Erstes Gewachs 2011」。
フレンチならやっぱりフォアグラから!と意気込んでのオーダーだったのですが…これが案外塩っ気がキツいのと脂分が重たいのとで、思いがけず撃沈。。。フォアグラってちょっとでいいものですね。ものも分からずファーストクラスなんかに乗るもんじゃないと、早速洗礼を受けた気分です(笑)

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ガーデンサラダの後に、気を取り直してメインディッシュ。我が儘を聞いていただいて、お魚とお肉を両方オーダーしました(完全にカロリーオーバー)。最初に「ノドグロのヴァプール 木の芽と根菜のマリアージュ」。「Chablis Premier Cru Fourchaume 2012 Jean-Marc BROCARD」を合わせます。淡白な白身ののどぐろに、瑞々しいシャブリでようやく調子づいてきました。これは美味しかった。

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お肉料理は「牛ホホ肉のブレゼ トリュフの香り」。「Chateau Giscours 2011」とともに。白と黒、2食のトリュフが贅沢に盛られたほろほろのホホ肉。やはりメインディッシュは間違いありませんでした。

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ラウンジでの食事から始まり、さすがにもうお腹一杯なので、パンとチーズはパスしてデザートへ。「カカオ80%のクレームブリュレショコラ ラズベリーシャーベット」。ビターな味わいと、さっぱりした酸味のラズベリーシャーベットで満足の締めくくりです。
最初こそ一杯食わされましたが、さすが名店の味。機内食であることを考えると、エコノミーの食事とはやっぱり訳が違います。いつかは地上のお店にも足を運んでみたいですね。ご馳走様でした。

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気が付けば飛行機はどんどん南下し、既に成田を出てから3時間以上が経過。あと5時間もないくらいの飛行時間ですが、せっかくなのでベッドポジションも堪能します。お手洗いでパジャマに着替えている間にベッドメイキングをしていただきました。マットレスには西川の寝具を使っており、そこが機内であることを忘れさせてくれるくらいにゆったりと寛げます。

満腹中枢を刺激されて熟睡していると、CAさんの声掛けで目が覚めました。当然と言えば当然、3時間ちょっともすると、着陸に向けてシートベルトサインが点灯。慌ただしく降機に向けて準備をしないといけません。もっと乗っていたい気持ちは山々ですが、あくまでシンガポール行きなので仕方ありません。

飛行機は間もなくして、深夜のチャンギ空港に着陸。あっという間のファーストクラス体験はこれにて終了です。最初からわかっていたことではありますが、やっぱりロンドンやニューヨーク行きでゆっくりと楽しんでみたいものです!!それは、またいつかの機会に。

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バゲージクレイムで真っ先に出てきたキャリーケースに取り付けられた赤いプライオリティタグに、またの搭乗を誓ったのでありました。

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