幾たび 行く旅

NH223 HND→FRA ビジネスクラス

[Data]
Date: Jan.1.2017
Flight: NH223 (All Nippon Airways)
From: HND, To: FRA
Ship: B777-300ER (JA777A)
Class: Business (ANA BUSINESS STAGGERED)

あけましておめでとうございます。2017年の新春はドイツ・イタリア・スイス・フランスを周る7泊9日のヨーロッパ旅行へ。旅のスタートはANAのフランクフルト行NH223便からです。

今回は日本-ヨーロッパ間を特典航空券で手配しました。往路については、9月頃から同便のファーストクラスを空席待ちしていたのですが、12月上旬になっても連絡は来ず…空席自体はあるのですが、特典・アップグレードの枠はかなり厳正に管理されているようです。その間にビジネスの特典も空席待ちとなっており、旅行に出発できないリスクがあったため、空席のあったヒースロー経由で予約しました。
しかし、出発の4日前になって、1/1のNH223のビジネスが空席ありになっていることを偶然発見。出発まで96時間を切っていたのですが、PLTデスクで対応していただき、再発行に3,000マイルは払いましたが直行便で渡欧できることになりました。

さて、今回は山口からの乗り継ぎでしたので、初めて国際線ターミナル行きの連絡バスを利用します。しかし、これは結果的に大失敗。10分間隔の上、国際線側にわたるトンネルの手前で貨物車両のセキュリティチェックの列に並ぶ羽目に。しかも、バスを降りたところは制限エリア外ですから、国際線の搭乗には再度、一般の方と同様に保安検査に並ぶことになります。荷物はスルーにしておいて、自らはモノレールで移動するのが一番早そうです。


朝が早かったので、ラウンジではシャワーでくつろいだあとに食事を頂きます。ヌードルバーでお正月限定のお雑煮が提供されていました。季節感ある対応は流石日本のエアラインですね。

この日の搭乗口はラウンジ直下の110番。国際線は搭乗口の改札機がファースト・ビジネスとエコノミーとで区別されているので、いつ行ってもスムーズに搭乗できるのはありがたいです。
この日の機材はB777-300ERでレジJA777A。新春一発目からゾロ目とは縁起がいいです!


座席は、L2ドアを入って左手、ファーストクラス区画の直後にある5列目としました。生憎窓側席は取れなかったので、それであればプライベート感のあるこの区画をチョイスです。後方の大広間の区画は7~8割程度は埋まっているように見えましたが、こちらは2列8席に私を含め4人しかいませんでした。


ビジネスクラスのアメニティポーチがニールズヤードのものになっていました。ヘッドホンや寝具類はそれぞれSONYや西川のものを使っているファーストクラスに比べると見劣りしますが、それでも十分な内容です!

5列目の中央2席の間には、他の列にはない荷物置きスペースがあります。通常ならば前席の区画ですが、ここは最前列なので特殊な構造。少し得した気分です。この日はお隣さんがいらっしゃらなかったので、寝具もここに置かせていただきました。

サイドパネルは手元に集約されていて、座席の操作もすべて電動で可能です。映画を見ていると、リモコンの画面がなぜか時折点灯するのだけが気になりました。

コンセント類は、モニターの下部、引き出し式のテーブルとの間にあります。このつくりは、やや使い勝手が悪いです。コンセントがある程度長くないと充電しながら使えないのと、充電中のデバイスの置き場所がありません(iPhoneならテーブルの空隙に置けます)。理想を言えば、カクテルテーブルに近い方が便利です。

さて、そうこうしている内に飛行機はあっという間に上空に到達し。ミールサービスが始まります。最初のアペタイザーはシャンパン「Champagne Canard Duchene Cuvee Leonie Brut」と組合せ。元日らしく、一部内容が変更されて数の子、黒豆、田作りが入っていました。

メインのコースは「とうふ屋うかい」とコラボした和食の方をチョイス。機内食で和食をオーダーするのは実は初めてです。

お料理は懐石仕立てに2回に分けて提供されますが、第1陣が早速出てきました。生湯葉、ごま豆腐など、お豆腐をふんだんに使用したやさしい味わいが、正月疲れ(するほど田舎で食べませんでしたが)の胃袋にしみわたります。

第2弾は、メインの「百合根と舞茸の飛龍頭~ずわい蟹の餡かけ~」、「牛のしぐれ煮後飯」、うかい名物の「豆水とうふ」の3点で、まさしくクライマックスらしい内容。赤ワインはChateau Blaignan 2012です。
飛龍頭は京都では「ひろうす」と呼んでいましたが、関東では字面通り「ひりゅうず」なんですね。蟹がたくさんで美味しいです。ご飯も、牛肉と実山椒がたくさんでとても好みでした。「豆水とうふ」はとうふ屋うかいさんのシグネチャーメニューらしく、お出しの効いた豆乳に豆腐が入ったやさしい味わい。軽食メニューにもラインナップしており、おかわりも自由です。これを機内に搭載するのが難しかったのだとか。機内プログラムのドキュメンタリーで紹介されていました。

デザートは、先日東京ミッドタウンのイベントに伺ったときにも紹介されていた、ピエールエルメパリとのコラボメニューで「ピスタチオとイチゴのグラスデザート エモーション仕立て」です。
ここでエモーション…??巨匠のお考えはなかなか一般人には分かりませんが、フレッシュないちごが使われたとっても美味しいデザートでした。

お腹が満たされたところで、若干寝不足気味で調整してきましたのでお休みモード。やはりフルフラットの快適さは計り知れません。3時間ほど休みました。

目が覚めたときには、まだフライトは前半戦で広大なロシアの上空。ハーゲンダッツとキールロワイヤルを頂いて気分をリフレッシュです。

ふと、機窓の左手を見ると、朝焼けのような情景の上に細い月が。11時台発の15時台着なので、ずっと昼間を飛ぶフライトですが、真冬に北極圏ルートを飛ぶと途中で太陽が見えなくなる時間があります。なんだか、ラピュタに向かう途中の夜明けのような気分です。

2,3回機内をウロウロして気分を入れ替えます。プレミアムエコノミーとビジネスの間の空間には簡単なバーコーナーも設けられています。CAさんと少し談笑しますが、やはりレジが「777」という点を強調(?)されていました。いい旅になりそうです。


到着の2時間半ほど前、フィンランド上空に差し掛かったところで2回目のミールサービスです。洋食のオムレツとフルーツ、そして定番ですが一風堂をいただきました。これでしばらくラーメンとはおさらばです。「よねむら」とコラボしたガレットも気になるところですが、今回は(も)ラーメン食べたさが勝ってしまいました…

そうこうするうち、コペンハーゲンのちょうど真上あたりからドイツに向けて進路を取り、雪降るフランクフルト・マイン空港に到着しました。足を伸ばせて快適に過ごせるスタッガードシートだと、長距離のフライトもあっという間に感じますね。
-3度といてつく新年のフランクフルト。短いヨーロッパ周遊ですが楽しみたいと思います!

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