幾たび 行く旅

NH100 KIX→HND (なんちゃって)ビジネスクラス

[Data]
Date: Aug.20.2016
Flight: NH100 (All Nippon Airways)
From: KIX, To: HND
Ship: B767-300ER (JA623A)
Class: Economy (ANA Business Cradle)

半分仕事、半分プライベートで京都・大阪を訪れた帰りは、少し遠いですが敢えて関空からのフライトを選びました。理由は、最終のANA 100便にB767の国際線仕様機が充当されていることです。通常、ANAの国内線予約ではB767-300充当便は「76P」と表示されます。しかし、ごく稀に「763」と表示のある機材が充当される便があります。こちらは国際線仕様機で、機体前方のビジネスクラスの座席も普通席として販売されます。それゆえ、国内線普通席でありながら国際線のビジネスクラスが体験できる「乗り得」席なのです。以前は大阪(伊丹)-東京(成田)に同じく国際線仕様のB777-300ERが充当されており、ビジネスどころかファーストクラスが体験できる便として有名でしたが、こちらはあえなく廃止に。2016年9月30日までの時刻表上では、以下の3区間6便で、これからご紹介する「763」が体験できます。
HND-KIX NH93/NH100
NRT-ITM NH2179/NH2176
NRT-NGO NH339/NH338
※機材変更により、上記便でも国際線仕様でなくなることがあります。また一方で、上記便以外にも充当される可能性があります。

ビジネスクラスで海外旅行には手が届かなくても、気分だけでもお金持ちに♪ 早速本編に参りましょう。

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旅の始まりは、久しぶりの関西空港から。レストラン街でアツアツのたこ焼きを買い込み、保安検査場の隣にあるラウンジで登場開始を待ちます。せっかくの国際空港なのに、外の景色が見えないラウンジの構造なのが残念でなりません。

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頃合いを見て、搭乗口に指定された20番ゲートへ。黄緑色の「普通席」ののぼりなど、いつもはない国際空港らしさを感じさせてくれます。

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さて、今日のNH100便の充当機材は、B767-300ER JA623Aです。どうやら当日のNH874便として香港から到着した機材のようです。過去、東京(羽田)-山口宇部線に「763」が充当されていた時期に幾度かチャレンジしましたが毎回シップチェンジの憂き目に遭いました。今度こそ無事に「763」に辿り着けて一安心です。
それにしても、月が大変綺麗な夜でした。

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さ、いよいよボーディングの時刻になりました。DIAの方々から順に機内に入って行きます。海外エアラインとのコードシェア便でもあり、国際線との乗り継ぎ客が多いこともあるのでしょう。外国人の方が次々に乗り込んでいきます。

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ドキドキしながら機内に足を踏み入れると、出ました!ANA Business Cradleの座席を搭載した、紛れもない国際線仕様機です。この日は11列目までがビジネスクラス席の、合計214席仕様の機材が充当されていました。日によっては、古いANA Businessタイプの機材が充てられることもあるのかもしれません。

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ご覧のとおり、個別モニターも設置。国内線フライトでもきちんと問題なく作動します。足元も広々です。

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リクライニングの操作は全て電動で行います。リモコンや大小さまざまなポケットがあり、何となくソワソワしてしまいます(笑)。国内線は短時間なので、忘れ物には注意が必要です。

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ご丁寧に座席の使用方法もインストラクションカードがあります。私の座席はなぜかフットレストを展開したときに足置きが固定されず、ぶらんぶらんになったままでした。あれは欠陥ではなかったのか。。。

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座席ポケットのマガジン類も、基本的に国際線仕様のまま。左から開くと「Wingspan」な翼の王国です。ないのはミールサービスの案内書きくらいです。それでも、各席の機内食案内を抜いて回るのも結構大変な作業だと思いますが、わざわざそこまでして国際線仕様機を飛ばす意味があるんでしょうか。関空のスポットが足りないようにも思えませんし、、、不思議です。ま、乗る方はありがたいのでいいんですけどね。

ここからは、まぁ当然とも言うべきか、大阪-東京なので、離陸するとあっという間に到着してしまいます。ドリンクは通常の国内線と同じサービスです(当たり前)。そんな中でも可能な限りフラットにして遊んでいると、ウトウトして、気づけばシートベルトサインが点灯。1時間にも満たないフライト時間なので、本当にあっという間です。

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この日の飛行経路はこんな感じでした。22時台の到着だと、東京湾コースではなく、堂々と房総半島を横切っていけるようです。

と、そんなこんなで、ゆっくり羽を伸ばす暇もなく羽田空港に到着いたしました。つかの間の「なんちゃって」ビジネスクラス体験はこれにて終了。やはり、ひと味違う快適性を楽しむことができます。大阪伊丹空港の東京羽田行き最終便は20:20発なので、滞在時間を延ばせるのも嬉しいですね。臨海部やミナミでお仕事、また観光であれば、十分「アリ」な選択だと思います。

以上、ショートショートではありますが、知ってるとトクする国内線の紹介でした。関西にはちょくちょく来ることがあるので、機会があればまた乗りたいと思います!この路線以外にも国際線仕様機が入っていないか、時刻表改訂の度に目を凝らして探してみましょう。

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